岩手県奥州市・女石神社の女石

岩手県奥州市・女石神社の女石 磐神社と対を成す陰陽石

女石神社(松山寺内)

〒029-4386 岩手県奥州市衣川区女石50
JR東北本線前沢駅から車で約40分

ご祭神

稲葉姫命

日本、〒029-4386 岩手県奥州市衣川区女石50

松山寺の中にある女石神社は、以前書いた磐神社とは500mほどの距離に位置する。松山寺に入ると左側に小さな社があり、その後ろに磐神社ー男石より一回り小ぶりの女石がある。欧州阿部氏が信仰していたアラハバキを祀っており、磐神社とともに大切にしてきたという。

 日本武尊の男石が磐神社、稲葉姫命の女石が松山寺内にある女石神社の磐座とされていて、かつては延喜式内社として記載された古い神社である。磐神社の磐座は荒覇吐の磐座だが、この荒覇吐は中国地方の一部と東北に残る信仰対象であり、荒神、塞ノ神に比定されることがある。外部からの進入を許さないための神としての塞ノ神なのか、集落を結びつける存在としての塞ノ神だったのか…奥州、とりわけ胆沢郡という場所を考えると、おそらくは前者だったのだろう。

 女石神社の磐座には、夜毎に磐神社の男岩が通ったという伝説が残されている。磐神社と女石神社どちらの磐座もゆったりとしたエネルギー(女石のほうがすっきりとしているかもしれない)で、穏やかな周囲の景色に美しく溶け込んでいる磐座だ。

女石神社
松山寺
松山寺
女石神社磐座
岩手県奥州市・女石神社の女石
女石神社磐座

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