岩手県奥州市・女石神社の女石 磐神社と対を成す陰陽石 2021.12.23 女石神社(松山寺内)〒029-4386 岩手県奥州市衣川区女石50 JR東北本線前沢駅から車で約40分 ご祭神稲葉姫命 日本、〒029-4386 岩手県奥州市衣川区女石50 松山寺の中にある女石神社は、以前書いた磐神社とは500mほどの距離に位置する。松山寺に入ると左側に小さな社があり、その後ろに磐神社ー男石より一回り小ぶりの女石がある。欧州阿部氏が信仰していたアラハバキを祀っており、磐神社とともに大切にしてきたという。 日本武尊の男石が磐神社、稲葉姫命の女石が松山寺内にある女石神社の磐座とされていて、かつては延喜式内社として記載された古い神社である。磐神社の磐座は荒覇吐の磐座だが、この荒覇吐は中国地方の一部と東北に残る信仰対象であり、荒神、塞ノ神に比定されることがある。外部からの進入を許さないための神としての塞ノ神なのか、集落を結びつける存在としての塞ノ神だったのか…奥州、とりわけ胆沢郡という場所を考えると、おそらくは前者だったのだろう。 女石神社の磐座には、夜毎に磐神社の男岩が通ったという伝説が残されている。磐神社と女石神社どちらの磐座もゆったりとしたエネルギー(女石のほうがすっきりとしているかもしれない)で、穏やかな周囲の景色に美しく溶け込んでいる磐座だ。 Post Share Hatena RSS feedly 磐座|北海道・東北 アラハバキ, 奥州市, 女石神社, 岩手県, 日本武尊, 松山寺, 稲葉姫命 東京都檜原村・貴布祢伊龍神社 清々しい水の社 閉ざされた鏡 関連記事一覧 北海道旭川市・神居古潭 縄文から続く自然への祈り 2023.01.25 岩手県奥州市・磐神社 まつろわぬアラハバキの磐座 2021.11.04 岩手県遠野市・続石/泣石 ユーモラスな石たち 2021.10.30