貴布祢伊龍神社磐座

東京都檜原村・貴布祢伊龍神社 清々しい水の社

貴布祢伊龍神社

〒190-0213 東京都西多摩郡檜原村下元郷266
JR東日本 五日市線・武蔵五日市駅から西東京バスで和田向降車徒歩6分
和田向からコミュニティバスやまびこ号あり
新宿・渋谷エリアから中央高速経由、約1時間半

ご祭神

國常立尊
猿田彦大神
天之手力雄命
不動明王

日本、〒190-0213 東京都西多摩郡檜原村下元郷266

 秩父多摩甲斐国立公園の中に位置する貴布祢伊龍神社は、鳥居の右手には滝があり境内には川が流れていて、貴布祢の名の通り水の気が強い神社だ。国常立神が主祭神となっていて、神仏習合の時代は不動明王を祀っていたという。貴布祢という名称から高龗神・闇龗神を祀っていると思っていたが、龍神としての側面で国常立尊を祀った神社なのだろう。

 明治の廃仏毀釈により貴布禰神社となり、その後地域にあった日枝神社と伊竜神社を合祀して現在の神社となった。不動明王は拝殿への階段の脇に祀られている。ご神体は不動明王立像と十一面観音立像だが、後者は合祀に際して伊龍神社から移されたものだそうだ。

貴布祢伊龍神社鳥居
貴布祢伊龍神社拝殿へ
貴布祢伊龍神社・拝殿
不動明王祠
貴布祢伊龍神社境内
貴布祢伊龍神社・滝

 拝殿の左後部には磐座がある。注連縄が巻かれていて、マメヅタ(豆蔦)が一面にびっしり生えている。右脇の階段を登ると小さな社があり、地元の人たちが置いただろう酒のカップやお賽銭があった。手がかりになるような但し書きがなかったので何が祀られている社なのかはわからなかったが、今でも神の御座す場所として信仰の対象なのだろう。磐座も由来は残っておらずわからないということだが、磐座信仰の歴史を考えると古代からずっとこの場所は信仰する対象がいた場所だったということになる。日本各地の磐座は、山(丘)、滝、川が揃った場所にあることが多い。

 神仏習合、かつ磐座や滝がある場所となると修験の匂いがしてくる。神社入口付近にある看板に「馬頭刈尾根」という名称があったので調べてみたら、尾根伝いに御岳山まで行くことができることがわかった。馬頭刈尾根にはロッククライミングをしている人も多いというつづら岩があり、御岳山の手前、大岳山の分岐で行くことができる鋸山は修験が盛んだった山なのだという。

貴布祢伊龍神社・拝殿裏
貴布祢伊龍神社・川
貴布祢伊龍神社・鳥居
貴布祢伊龍神社磐座
貴布祢伊龍神社・磐座

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