続石 下から臨む

岩手県遠野市・続石/泣石 ユーモラスな石たち

続石・泣石

〒028-0533 岩手県遠野市綾織町上綾織6地割
      JR釜石線 遠野駅から車で約15分
      東北新幹線・新花巻駅から車で約35分
駐車場から続石までは15分から20分程度の山道。道は整備されていて歩きやすい。

日本、〒028-0533 岩手県遠野市綾織町上綾織6地割

 新花巻駅から東に向かうと旧釜石街道沿いに小さな駐車場があり、レプリカの続石、続石のある山中の案内板などが設置されている。駐車場の向かいには商店があるので目印になるかもしれない。道路手前の花巻側にも入口があるが、この駐車場の右側にある階段を上がって民家の脇を通り抜けていくルートでも最終的に一本の道に合流することになる。山中は熊注意の看板が設置されていたので、なるべく大きな声で話しながら音を立てるように進んだ。

 巨石がある場所ではよく出てくる名前だが続石にも弁慶が積み上げたという伝説があり、続石と泣石の間には”弁慶の昼寝場”と呼ばれる平らなエリアがある。柳田國男の『遠野物語』ではドルメン(古代ヨーロッパなどに見られる支石墓)に似ていると書かれているが、この付近には積み上げられた形状ではないものの巨石が多く存在しているので誰かの墓というわけではないだろう。

駐車場にある案内図
駐車場案内図とミニ続石

 続石は二つの石で笠石を支えているのではなく、よく見ると片方はただ下にあるだけだというのがわかる。形状としては鳥居のようになっていて、下のふたつの石の間は大人でも余裕で通り抜けられる幅がある。続石の横には山神を祀った祠が建っていたので、ここまでの道を整えてくれている人たちに感謝しながら挨拶をさせてもらった。

続石
続石 下から臨む

 続石の西側に泣石がある。この石には弁慶が笠石を乗せたら「自分は位の高い石なのに上に石を乗せられたままとなるのは無念」と言って一晩中泣き明かしたという謂れがあり、妖怪ぬりかべのような見た目も相まってとても愛らしい。

泣石
泣石

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