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スピリチュアルとは何か

 このシリーズでは、何度かに分けてヒーリングと占い・金魚堂で使用されていたリーディングについてのテキストを抜粋して掲載します。情報が古いところもあるかもしれませんが、基本的には2015年に書かれたままで掲載いたします。

そもそもスピリチュアルとは

 テレビで心霊番組を見たことがある方は多いのではないかと思います。私が子供の頃はおどろおどろしい演出の再現ドラマがありましたし、後になって宜保愛子さんや織田無道さんたちが心霊スポットを回る番組なども作られました。こういった心霊ものがベースとなって、のちに江原啓之さんと美輪明宏さんがゲストの前世について語る『オーラの泉』が放映され、現在スピリチュアルと呼ばれるものは広く知られるようになりました。

 スピリチュアルと呼ばれるようになる前、こういった世界はニューエイジなり精神世界と呼ばれていました。今でも書店などでは“心理学”“ホビー”などと同じように“精神世界”という分類で扱われていることが多いのはこの時期の名残りだろうと思います。

 スピリチュアルと一口に言っても、中身はとても広い範囲を含んでいます。ニューエイジと呼ばれた時代はバシャールなどの宇宙人や高次の存在とコンタクトを取るチャネリングや、マハリシ・マヘーシュ・ヨーギーが創始した超越瞑想、悟りを開くための瞑想などが流行しました。その後オーラやチャクラを扱うセミナーが、さらに手を使ったヒーリング、引き寄せなど潜在意識を扱った分野が人気となっていきました。量子力学の研究が進んだ現在はゼロポイントを扱ったり覚醒を目指すメソッドなどが人気となっています。私なりに大まかに分類してみます。

① 自分以外の誰か、何かから情報を得るリーディング・チャネリング系

オーラリーディング・前世療法・チャネリング・ヘミシンク・直観医療のためのリーディング・アカシックリーディングなど

② オーラやチャクラなど目に見えない部分を癒やすヒーリング系(エネルギーワークとしてまとめられる)

エナジェティックメディスン・クリスタルヒーリング・外気功・オーラソーマ・フラワーエッセンス・アロマオイル・タッピング・レイキ・音叉・キネシオロジー・ホメオパシーなど

③ 悟りを開く・覚醒系

OSHO系の瞑想法・ヨーガ・奇跡のコース・TM瞑想・タオ(道教)・形而上学系のメソッドなど

④ 迷子になった霊を上げる浄霊、悪意ある霊の除霊

一般的には霊能力者と呼ばれる師匠から教わることが多いが、一部の宗教・新宗教などでも扱う

⑤ 願望実現系(なりたい自分になる、ほしい状況を手に入れる)

引き寄せの法則・イメージング・エリクソン催眠・NLPなど

 なにがしたいかによって適したメソッドは異なってきますが、それぞれどの分野であれ全員にとって“一番いい方法”というものは存在しません。もし「このヒーリングは絶対に効く」とか「私のリーディングは100%正確だ」などと言っている人がいたら、その人のセッションは受けないでください。スピリチュアルという目に見えないものを仕事としてやってきた人間として断言しますが、私たちのやっていることを説明しろと言われても科学的な証明はできません。なぜその人の家の間取りがわかるのかなんて、ただ“そう思った、そう感じたから”としか言えないのです。自分が説明できないものを絶対とか100%などと言っている時点で、その人は信用に値しないと私は思います。

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